
マリー ポール デヴィル シャブロル(Marie-Paule Deville-Chabrolle)
ことば
その時その時に 愛は特有の ことばを持つ 例えば、私の肩に寄り添う あなたのこめかみの柔らかい軽さや あなたのドレスが滑り落ちる その速さ
詩のカテゴリ:
その時その時に 愛は特有の ことばを持つ 例えば、私の肩に寄り添う あなたのこめかみの柔らかい軽さや あなたのドレスが滑り落ちる その速さ
行かないで欲しいかのように 私の足元に降着するまで 川や人々の流れを越え いくつもの寺や城を通り過ぎ 民主制のように飛ぶための 羽を欲しがる私の思想を ついばむ鳥達に 何を言いましょう
かつて蝶であったのかな
産まれる前 木であったか 星であったか
もう忘れてしまった
でもわかることは かつてそうであったように 未来にも私は存在する
永遠の中の 瞬きの一瞬に
詩心は 家に窓があるように 自然的
窓硝子のように 人工的
窓の向こう側の世界のように 偶発的
科学のように 論理的
知識獲得と 喪失の 接点にあるようだ