サン・ラザール駅
クロード・モネClaude Monet

恩寵の時

問題はこのように解決されると思っていた。 真夜中に来ないであろう最終バスを 駅で待つ人々の集団のように 最初の数人から、どんどん増える。 お互いに仲良くなり 共に全てを変えられ 新しい世界を始められる機会だった。

しかし散りじりに。 (恩寵の時は過ぎた。もう再び 起こらない。)それぞれが己の道を行く。 おのおのはまた 片面を上にしたドミノになり 繰り返し続くゲームで 合致するもう1片を探す

原作
イェフダ・アミチャイיהודה עמיחי、イスラエル(1924–2000)
原題
The Hour of Grace
出典
Selected Poems』、Penguin Books Ltd1988
日本語翻訳
リボアル菜巳乃
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