
撮影:ジャーメイン・ドルーゲンブロート(Germain Droogenbroodt)
白雪
雪が降るように 静かに来た そして朝に心は 真っ白になっていて なんと言ったらいいか
一番小さいスミレのように 私を覆った そしてアオガラの歌声に 地球の白い息の 開きを感じた
林檎の木のように 君の抱擁に揺れる
今夜の月はなんと穏やかな
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雪が降るように 静かに来た そして朝に心は 真っ白になっていて なんと言ったらいいか
一番小さいスミレのように 私を覆った そしてアオガラの歌声に 地球の白い息の 開きを感じた
林檎の木のように 君の抱擁に揺れる
今夜の月はなんと穏やかな
君の影は 修道院の壁に沿って 角のあたり渋々歩く 石から石へ 影跡からはずれようと 通りすぎる間 強く張り詰めている わたしの影のことを 締めつけている様
あなたが言うことより いつも多くを 聞いている
まるであなたは 千の舌を持ち話したいみたい それでも多くを 抑えている様だから
運動場の子供が 戦争ごっこ 甲高い大声で 戦争の真似事
窓から 彼らに声をかける 今回は平和ごっこをしなさい! 彼らの騒ぎが 少しは収まることを願って
運動場から子供たちが 熱狂的な様子で 「平和を祈ろう!」 それぞれが 大声で叫ぶ
そしてもう一度 考え議論して どうするべきかを 思慮している それから
小さい子供が 私の窓を覗いて 「叔父さん、平和を祈るってどうするの?」
前夜に 喉の渇きを癒したように 現れる
朝の光と聞きなれない 鳥のさえずりで 一日が始まる
遠くの 蘆笛の 揺れる音
シバ神か、仏か その様な神を参る 朝の祈祷者
そしてこの朝穏やかさが訪れる まるで長い時間を経て 人類がついに 平和に辿り着いたかのように