2019年の詩

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「鴉は群で飛ぶ
 鷲一人で飛ぶ」
 ルキノ・ヴィスコンティ
ルイスプラLuis Pla

鷲は飛ぶ 天国にいと近く

ペンがついに 数行を引掻いていき

ひとつの詩が来るのを 待ち

まだ その感覚を いぶかり

題名も 考えられない

孤独な 詩人のように

原作
ジャーメイン・ドルーゲンブロートGermain Droogenbroodt
原題
Eagle
日本語翻訳
すみくらまりこMariko Sumikura

ヨハネス・フェルメールJohannes Vermeer

残されたイヤリング

ささやきを 聞き漏らさないように

ため息と 交らないように

耳元に触れ うなじに指を這わして

ときめきに 色を変えたはずなのに

いつしか海に沈み 残された片方のイヤリング

遠くに心を澄ませ 失った夜の記憶の真珠を追う

原作
上村多恵子Taeko Uemura、日本
原題
残されたイヤリング
日本語翻訳
リボアル菜巳乃

大嘘

大嘘の 足は 短くない。 あまりに 腕が長いから 足が短く 見えるだけだ。

大嘘の腕は 真実より向こう 彼方へ伸びて 足をより短くし 骸骨を生む

原作
エリック・フリードErich Fried、オースロリア(1921–1988)
原題
Die Grossen Lügen
日本語翻訳
リボアル菜巳乃

読者の皆さまへ、
幸せで穏やかな一年でありますように。
ジャーメイン&菜巳乃より
エルク・レダーElke Rehder

言葉

どれほど誤っていても、古臭くても  幾つかの言葉は 存在し続け、 不可視の道筋が 心に刻まれ 時間さえも 消すことができない

原作
ジャーメイン・ドルーゲンブロートGermain Droogenbroodt
原題
Words
日本語翻訳
リボアル菜巳乃
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