2017年6月の詩

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心の火
Wernin

心のカメラ

かつてなく、わたしたち自身の写真を撮る。

お互いに肩組をして いつも笑顔で 絶えず幸せの様子

永遠に続くのかもしれないと 見事な姿勢で自身を写し込む。

でもその写真に 心を埋め込めたら どうなるだろう?

原作
イオン・ディアコネスクIon Deaconescu、ルーマニア(1947)
出典
Ferestre Zidite』、Editura Cluj-Napoca2015
日本語翻訳
リボアル菜巳乃

友人へ、読者の方へ、
イタリアから戻りました。私のお気に入りのコモ湖で新しい幾つかの詩を書きあげ、最新詩集『一年草の花時間』を立ち上げました。新しい詩の一つをお届けいたします。どうぞお楽しみください。詩的な挨拶とともに
ジャーメイン
イタカの夜明け
撮影:ジャーメイン・ドルーゲンブロートGermain Droogenbroodt

我家へ

リリアンへ

手が どれほど寂しいか 心が どれほど思慕しているか 不意に気づく時

意識的だったのかどうか  置き去りにした 場所や時間に どう帰ろう

原作
ジャーメイン・ドルーゲンブロートGermain Droogenbroodt
原題
Homewards
ポグナナ、コモ湖、イタリア、2016年5月29日
日本語翻訳
リボアル菜巳乃

待ち焦がれる

君の眠りの 夢の戸口で 窓に映るような明けの明星が 君の顔に現れるのを静かに見つめて待つ。 海辺で 東に眼を凝らし 恍惚状態で不寝の番の時間を過ごし、 明け方の光に 浸かるのを楽しみにしている 瞑想する修行者のように。

私の眼で 少し開いた君の唇に花が開く 君の最初の笑顔を飲むんだ まるで花の蕾、 それが私の願い。

原作
ラビンドラナート・タゴールরবীন্দ্রনাথ ঠাকুর、India(1861–1941)
原題
Awaiting
出典
Later Poems of Tagore』、Orient Paperbacks1978
日本語翻訳
リボアル菜巳乃

サン・ラザール駅
クロード・モネClaude Monet

恩寵の時

問題はこのように解決されると思っていた。 真夜中に来ないであろう最終バスを 駅で待つ人々の集団のように 最初の数人から、どんどん増える。 お互いに仲良くなり 共に全てを変えられ 新しい世界を始められる機会だった。

しかし散りじりに。 (恩寵の時は過ぎた。もう再び 起こらない。)それぞれが己の道を行く。 おのおのはまた 片面を上にしたドミノになり 繰り返し続くゲームで 合致するもう1片を探す

原作
イェフダ・アミチャイיהודה עמיחי、イスラエル(1924–2000)
原題
The Hour of Grace
出典
Selected Poems』、Penguin Books Ltd1988
日本語翻訳
リボアル菜巳乃
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