クリスマス
空が空洞だから 何千もの電気星と 誘惑する行商人で 地球が満たされた
司教は伝道をする 天使の歌の代わりにCDを流し 東方の三賢人の代わりに 王族のギフトを贈る
しかし子供は生まれ 救世主メシアは存在しないが その人は 天国が空洞でないと望む
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空が空洞だから 何千もの電気星と 誘惑する行商人で 地球が満たされた
司教は伝道をする 天使の歌の代わりにCDを流し 東方の三賢人の代わりに 王族のギフトを贈る
しかし子供は生まれ 救世主メシアは存在しないが その人は 天国が空洞でないと望む
とても疲れていて、変だ 暗い部屋の君の顔みたいな、 月が夜空に掛かる 月は輝く、白く、硬く、磨かれて まるで一片の金属のよう 早めの青い午後に 時々同様に青ざめ弱い 単色で 子供が塗ったような しかし優しさに溢れている
神の祝福を受けたその人は 政治政党のスローガンに従わない 会にも参加しないし ギャングと同席しないし まして大将の作戦会議に同席しない。 その人は兄弟をスパイしないし 友を裏切らない。 その人は宣伝の広告を読まない ましてテレビは見ない その人は泉近くに植えられた 木のようだ。
冷たい日の淵に 顔をうずめる 息は何も温めない 幸せの島の淵 足元のすぐ下 流れる一粒の涙が 時間を肥やす
すべての鏡 裏側さえも形を留めない 継がれない名前 消えていく足跡 あなたの 私は 私の あなたは 目に見えない小道 私たちを救う
子供の時、近所のアリヤ地区で 手も目も失った 人形を持っていた
誰のものか確かでなく その人形が私のものだったのか 詩から来ているのか
ママが死んで 誰にも尋ねられない
愛するなら、私の全てを 光や影の一部でなく 愛するなら、黒も白も 灰色も緑も 金も茶色も 愛して 毎日愛して 毎夜愛して 朝には大きく開いた窓のそばで
愛するなら、そのままの私を愛して。 全てを愛するか…全く愛さないか。
これは海岸から海岸への 昨日から一寸前の 足跡を残さない 旅だ。
水しぶきと砕ける波に委ねるか、 丸い石に刻まれるか? 飛んでいる鳥に委ねるか、 松の木に刻まれるか?
残るのは、 存在しないところに記録された 旅人の名。
海上に明月が生まれ、 天空を輝かせる。 恋人は離れた夜を嫌うが、 夕が相思相愛を呼び戻した。
蝋燭を吹き消し、 月の光を楽しむ。 露が濃くなり、 上着を羽織った。
手に溢れる月の光を 君に贈れないから、 夢で君に会いたいから、 眠りに帰ろう。
感謝します森よ、私に眼を返してくれること あなたの芝生に横たわり、 眼をとじるときにも。
私に手がある理由をくれること 足が土につまづいて あなたの根を掴むため。
漆黒の樹皮の空の向こうに 小さな月のようにあわられる 忘れていた私の魂を 見詰めている 目しか見えないものからの、 知らない音からの、 夜に歩く怖さを 克服することを教えてくれた。
何かの兆候か、 もしくは 唯の目の保養
石は長く留まる 静けさと沈黙で横たわり 道の端を 見ることもない
無音 無の場 無言 望まれず 石は残る 語り手もなくその物語は続く
愛もなく 真実もなく ある国から誰かが書いた
もし応えがたったひとつしかなければ お願いです 歌ってください、国のためではなく 愛の歌を
干ばつのように、雨を 餓えた人のように、一片の食物を 溺れた人のように、救助を 死にゆく人のように、生れ変わりを⋯ 私は君を待つ
海上には雲 海辺には銀製の船 海中には黄色の魚 海底には青藻
海岸近くに 考え 静止している 裸の男
雲になるか それとも船? 魚になるか それとも海藻?
否、少年よ: 雲と、船と、魚と海藻をもつ 海となれ
あなたが私を見るとき 私の眼は鍵になる 壁は秘密をもち 恐れは言葉に、詩になる。 あなただけが私の記憶を作る 心奪う旅行者、 絶えない炎
欲しいのはどこでも歌えること 欲しいのは羽のゆりかご 欲しいのは足の間に天国のかけら 欲しいのは口の中に蜂の群 欲しいのは体に地球とジャスミンの香り 欲しいのは足先からたち昇る燻製の舌 欲しいのは広げた羽の付いた肘 欲しいのはひばりの羽と肘を取替えること 夜明けに
ひと飛び、すべての方向が変わった 雨の(生きている!)鉄の道は 私たちを夜明けに導き あなたの夢を見た 地球全体は不眠に陥り 数世代の木がたわみ 空では雲が混み合い 夜に野生のインスピレーションが包み、私たちは恋に落ちた
黄土壁に はめ込まれている八口 奇跡の様に 水が溢れている。 巡礼者は —敬虔に頭を下げ— 手を伸ばし 祈る。 「純粋で透明な水 乾き以上に 私を潤す」
母を埋葬し 破裂弾のシャワーの下を墓地から走り戻った後 縒れた布の中の兄弟を兵士が連れて戻し 彼のライフルを兵士へ返した後 我が子の目の中に炎を見て ぞっとするネズミらと穴蔵へ飛び込んだ後 恐怖で誰かわからない老婆の顔を ぼろ切れで拭った後 街角で餓えた犬がどのように 自分の傷の血を舐めるかを見た後 これらすべての後に 余りに空っぽで面白くなくを忘れさせてくれる 記者のように詩を書きたい その瞬間道で誰かが尋ねる、 なぜ冷淡な記者のように詩を書く?
愛情の姿、想の中、空からの雪の舞い時。 懐疑的な柔らかな目、自身を反射し 木々の間をはらはらと 舞い降りる —ほら、天国の崩壊!— そして男たちは木々になり 雪の抱擁を受け包み込まれる
昨夜は私の上で眠りに落ちた! そして今日は寝返りを打ち 眠りについたふり。 復活の日まで共に。 あの言葉をまた聞きたい 眠っている君が私に言った昨夜の言葉!
瓶の中のメッセージ 未知へのポエム
未来の国へ 漂流するんだろう
海流の迷宮に 彷徨うかもしれない
海藻の森を横切り 深い納骨洞 何千もの港の幻 無数の星の下で 沈んだストーリーの数々 これを読む人はこの旅をするんだろう
私たちは太陽の渦について何も知らない 最長の時間も、 雲々、上空の乱気流についても 香るこの地で 甘い樫と栗の木の漂う君の血の ことばの水晶だけが光っている。 君の瞳の中、 ツバメが巣を作るところへ 春の渡り 静かに決意する時 君の家で、紫の影の呼吸をする 無邪気なひかり そして君は書く、夜に、君の歌を 晒された角のよう
眠っている時に 青い月の下、 トラと薔薇が愛を交わすのが聞こえ ツグミのさえずりが聞こえ、 飛ぶ鳥の香りを感じる。 そしてトラが薔薇に 言うのが聞こえる 「あなたを七晩夢に見ないといけない 優しさと幻想の魔法が 消えないように、 触れてはいけない 私の夢が夜明けまで続くのかを 知る唯一の方法だから」
今夜は どう書くべきかわからない これは心の新境地か?
今夜は 私がうんざりしているから 文字たちは頭痛持ち
今夜は 心に一つも考えが浮かばない 真っ白な紙 私は、待って、待って 思考の空から 文字が降りてきた そして私の魂の 亀裂を充した・・・
高い樹の上に ある鳥は巣を作った その樹は神に どうか私の方向に嵐を呼ばないでくださいと 神に祈った
その二本の樹々はひどく愛し合っていた 妬みにもえた木こりが 二本の樹々を切り倒し 家へ持ち帰った 偶然に炉の中で再会でき 幸福に抱き合い 共に燃やされた
恋人 愛される人 めまい そよ風 水の反射 そして今のところ私たちを覆っている 蒸気のような 漠然とした あの白い雲に
私は雲でした そして雨 そして海 そして月になりたかった そして壁 そしてあなた。
ジャーメイン氏へ贈る
樹は風なしでは無だ 風が動きに印象を与えないとしたら 存在も確かではない その樹は 樹液で自身を支え 火が燃やし、 風が嵐の夜に破壊を駆り立てる木材で その幹、その根、その呼吸よりも イメージ、詩、写真、文書と 同じ瞬間にだけ存在する。
風に、 編み出す人の視線に、 樹はしなる。
その樹は風の中で、もしくは思想で動くとき 生まれ出る、
詩が私たちを感動させる時の様
地球よ、あなたはまだ 原始光の火花以上、
宇宙にさ迷う 殺がれた岩石以上の存在なのか?
黄金の子牛が 天使の翼をもがいた
そして—預言者の様に見せかけ— 支配者は真実の様に嘘を広げる
馴染みある羽ばたきが 微かに聞こえる 心の二重の鼓動
雪が降るように 静かに来た そして朝に心は 真っ白になっていて なんと言ったらいいか
一番小さいスミレのように 私を覆った そしてアオガラの歌声に 地球の白い息の 開きを感じた
林檎の木のように 君の抱擁に揺れる
今夜の月はなんと穏やかな
君の影は 修道院の壁に沿って 角のあたり渋々歩く 石から石へ 影跡からはずれようと 通りすぎる間 強く張り詰めている わたしの影のことを 締めつけている様
あなたが言うことより いつも多くを 聞いている
まるであなたは 千の舌を持ち話したいみたい それでも多くを 抑えている様だから
運動場の子供が 戦争ごっこ 甲高い大声で 戦争の真似事
窓から 彼らに声をかける 今回は平和ごっこをしなさい! 彼らの騒ぎが 少しは収まることを願って
運動場から子供たちが 熱狂的な様子で 「平和を祈ろう!」 それぞれが 大声で叫ぶ
そしてもう一度 考え議論して どうするべきかを 思慮している それから
小さい子供が 私の窓を覗いて 「叔父さん、平和を祈るってどうするの?」
前夜に 喉の渇きを癒したように 現れる
朝の光と聞きなれない 鳥のさえずりで 一日が始まる
遠くの 蘆笛の 揺れる音
シバ神か、仏か その様な神を参る 朝の祈祷者
そしてこの朝穏やかさが訪れる まるで長い時間を経て 人類がついに 平和に辿り着いたかのように